私は,「プラズマ」という言葉の持つ何かあやしいイメージと,プラズマの放つ光にひかれてこの研究室にやってきました。研究室に入ってもう1年が過ぎましたが,実際のところあまりよく理解してません。

 私は今カーボンナノチューブについて研究しています。カーボンナノチューブは大変優れた性質を持つと言われています(詳しくは八木さんのページを見てください)。いくつかあるナノチューブの生成法の中でも,比較的大量に生成でき,装置が単純かつ安価であるという理由から,私はアーク放電を用いてナノチューブを生成しています。生成実験を行った後は,走査型電子顕微鏡(SEM)を用いてナノチューブの様子を観察します。また,チューブの直径や形状を知りたいとき等は,高分解能透過型電子顕微鏡(HR-TEM)を用いて観察しています。

 今特に取り組んでいるのは,磁界を印加することで,ナノチューブの成長箇所を制御しようと言うことです。他にも,LiCl を用いた CVD 法によるナノチューブの生成実験や,先輩方が作ってきたフラーレンを使って,フラーレンの薄膜生成なんかをやってみようかと考えています。