カーボンナノチューブってなんだろう?
ひとことでいうと,カーボンでできたナノサイズ(10のマイナス9乗)のチューブなのっ!おわり。 これじゃぁわからないですね。ちゃんと説明します。みなさん,グラファイト(いわゆる鉛筆の芯)とダイアモ ンドが同じ元素(C)でできていることはご存じですね。構造の違いによって,色や形が全然違うのです。こ のようなものを同素体といいます。カーボンナノチューブもCの同素体なのです。絵的にはグラファイトの うすーいシートがくるりとまるまってすごく細いチューブを作っているといえばわかりやすいでしょうか。 NECの研究員であった飯島澄雄氏が1991年に発見したのが最初ですから,まだ新しく,未知の部分が たくさんある物質です。このカーボンナノチューブを実用化するために,現在たくさんの人たちによって研 究されています。特徴としては高い電子放出能力,水素ガス貯蔵性,構造により変わる導電性(金属〜 半導体)等があります。実際,どのようなものに使われようとしているかというと,プラズマディスプレイの 電子銃や半導体材料をはじめとして,水素ガス自動車や燃料電池など,ありとあらゆる分野への応用が 可能なのです。少しはわかっていただけたでしょうか? |